【雑木の庭づくり】水と空気の通り道を作ってカチカチの土壌を改善する方法

庭づくりのこと

こんにちは。今日も平和に平屋暮らしのKyon-peaceです。

急に暖かくなり、冬の間じっとしていた庭の木々が一気に芽吹き始めました。
冬は冬で葉のない木の雰囲気も嫌いじゃないですし、なんといっても雑草類が大人しくしてくれるので助かるんですが、やっぱり緑が活き活きとしている光景にはこっちも元気がもらえます。

そんなウチの庭ですが、何度も書いている通り自分で試行錯誤しながら作ってます。
なのでペースは非常にゆっくりとですが、少しずつ思い描いていた庭に近づいている実感があります。

ということでその経過を少しずつご紹介。
最初は造成時に転圧でしっかり固められカッッッチカチの土地に木を植えるため、こちらの記事でも紹介した高田宏臣さんの本を参考にしながら土壌を改善していきます。

水と空気の通り道「通気浸透水脈」

「通気浸透水脈」は高田さんの造語だそうで、その名の通り空気や水が地面の中を移動する通り道のこと。

ここでいう水脈は水だけでなく空気も一緒に動いているというもので、土中においてまるで血管のように張りめぐらされる水と空気の通り道のことです。
水が動くと、水に溶けた空気も土中の隙間の空気も押し出されて土の中を動いていきます。それが大地を息づかせて、木々の根が生きられる環境を作り、土中のたくさんの生き物が生息できる場を作ります。

高田宏臣『よくわかる土中環境』より

この通気浸透水脈をつくることにより改善された土壌では、雨が降った時適度に水が地面へと染み込むので表面の土が流されない上、さらに土中の水や空気に動きが生まれ、より土中の環境が良い方向へと向かうそうです。
確かに裏の大きな桜がある土地は、大雨が降っても全く水たまりができないのに対し、造成したばかりの敷地ではちょっとした雨でも大きな水たまりができていました。その割にはすぐにカラッカラに乾いて硬くなり、スコップも中々ささらないような土地でした。

確かにそんな状態の土に無理やり木を植えてもしっかりと根を張れないのは想像に難くないですね。ということで、できるだけ身近にあるもので土地の改善を試みます。

ステップ① 掘る!

家の東側。二段に分かれていて最終的には土を盛って繋げるんですが、その前に地下へと通気浸透水脈を伸ばす為にまずはここから作業開始です。

か・・・硬い・・・。
スコップではまるで歯が立たないので、ツルハシでガシガシ。

なんとか掘り上げた土にはやはり生き物の気配はなく、さらに少し掘り進めると青みのある土の層がありました。
これは「グライ化土壌」というもので、排水不良などで水分が停滞することで土中の鉄分が還元され青くなるんだとか。臭いはドブ。要するに土中を水分が動いていないということです。
特に道路際の状態が良くないようでした。

このグライ化した土壌に植物を植えると根腐れしやすいそうです。いや掘ってみてよかった。

ステップ② グリグリ

ある程度掘ったら、今度はロープの支柱を使って(ホントは大きなマイナスドライバーが良かったけど高かったので笑)等間隔にグリグリとさらに深い穴を空けていきます。

そこにポーラス竹炭・くん炭を入れます。炭は細かな穴がたくさん開いた多孔質構造で、水や空気・菌糸などの動きを補助・促進させます。

グリグリ穴に炭を入れたら、落ち葉や枝・引いた草なんかを差し込みます。
さすがに炭は無かったのでホームセンターや通販で買いましたが、落ち葉や枝は幸い家の裏の桜の森(※ウチの土地です)にいくらでもあったので助かりました。
それらが時間とともに分解される過程でできた空洞に菌糸や微生物が入り込み、それに誘引されてどんどん木の根が伸びていくワケです。

ステップ③ 水脈の流れを意識しながらさらにグリグリ

人間の体だって隅々まで血管が通っているから健康でいられるワケで。
できるだけ土地全体に水脈が張り巡らされるよう、体力の続く限りグリグリします。しかしこの作業中々の重労働です。土地が改善されても人間がダメになってしまわない程度にしておきましょう(笑)

ステップ④ 土を盛り植木を植える穴にもグリグリ

ベースの改良作業が終わったら、新たに土を積みます。
この土は業者さんにお願いして、別の現場の造成で出た廃土(ある程度キレイなものに限る)を譲ってもらいました。
こちらも基本的には木を植えるのに適した土とは言えないので、成形しつつ炭や落ち葉・枝などを漉き込んでいきました。
そうしてできた地形に今度は植木を植える穴を掘っていきます。穴の周辺は腐葉土やバーク堆肥を混ぜフカフカにし、もちろんその底部には植物が根を張りやすいよう念入りにグリグリして炭+落ち葉・枝を差し込んでいきます。

これでやっと木を植える準備が完了。かなりキツイ作業だし、これをやっている時点ではホントに効果があるのかまだ分かってなかったので精神的にも疲れました・・・。

ホントに改善できたのか?

上記作業をしてから約2年経ちました。

果たして本当に効果はあったんでしょうか?

ちょっと結果を知るのが怖い気もしましたが、当時グライ化して青くなりドブ臭かったのと同じ場所(道路の際)を同じくらい掘ってみました。

まずスコップを刺した瞬間、「あ、もう全然違う。」と分かりました。
殆ど体重を掛けずとも「サク」といとも簡単に刺さります。一応ツルハシを用意しましたが、全く必要ない程。ツルハシを全力で振り下ろさないと穴を空けられなかった当初と比べると、草加煎餅とカントリーマアムくらい違います。

また、当初はガチガチに固まった大きな塊が「ボコ」と起き上がる感じで、ツルハシとかで叩くと粉々に砕け、多めの水を混ぜない限り固まりませんでした。
しかし今回掘り上げた土はフカフカしており、水を加えずともしっとりしていて、軽く握るだけで一つの塊になり、少し握るとホロホロと少し小さ目の塊に砕けます。

ドブ臭いにおいは完全になくなり、土の良い匂いです。また、白っぽい色だった土はしっとりと水分を含んでおり黒っぽくなっていました。

これは、「改善された」と言っても大丈夫でしょう!

まとめ

宅地の造成でよく使用される真砂土(特に関西方面?)は、砂っぽいのに一旦固まると水が染み込まず、適切な勾配が取ってないとすぐに水たまりが発生します。
一方「改善された」土壌は、しっとりして水分を含んではいますが、大雨が降っても水がスッと地下へと染み込むので結果水捌けが良くなります。
実際、ウチでは改良以降どんなに雨が降っても水たまりはできていません。

ちょっと作業はハードでしたが、大げさな機械や化学物質を使用しなくても、植木は元気になるし水たまりもできなくなりました。何より自分の手で土から育てた庭は愛着を持てるので、後々の庭の手入れのモチベーションにも繋がります。是非お試しあれ。

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